学生時代、就職活動をしていたときのこと。準備を全然せずにその場限りの勢いで挑んで失敗したことを振り返ってみようと思う。
社会人になった今、あのときのことを振り返ってみると面接で落ちて当然だったなぁ。と思います。面接ではESで書いたことと違う志望動機を話したり、会社のイメージを聞かれて抽象的な表現だけで答えたり。
仕事でそんなことを言ったらどんどん突っ込まれるようなことを答えていました。
僕の経験が就職活動や転職活動をしている人の反面教師になれればと思います。
就活に必勝方法はありませんが、失敗する方法はならいくつもあります。とりあえず、失敗する方法を避ければ成功へは近づくんじゃないかと思います。
何事も準備は大事。いや本当に。
就職活動に準備は必須
就活の準備とは一体何か。いろいろありますが、以下のことは必須だと思います。
- 会社をよく知ること
- 自分のことをよく知ること
- 具体的な言葉で話せるようになること
- 入社後なにをしたいか、何が出来るかを明確にすること
逆にこの4点ができればある程度はなんとかなるはずです。僕が就活をしたときはどれも上手く出来ていませんでした。今ならもう少しうまくできるのに、なんて思うことがありますが、次この経験が活かされるのは転職活動をするようになったらでしょうか。
具体的に説明していきます。
会社をよく知ること
就活は恋愛みたいなものだと例えられることがありますよね。
相手のことを知ることがまずはスタートラインです。いきなり知らない人に告白しても、あなたが絶世の美男美女でない限りは冷めた目で断られるでしょう。
就活も同じで、とりあえず名前だけで受けました、みたいなスタンスで行くと余裕で落とされます。
なんとなく会社説明会に行った会社で面接をされて余裕で落ちました。(正直、会社説明会という名の面接トラップは余程その会社に興味がないとかわせないと思う。)
なので、まずは最低限相手の会社のホームページを見るところから始めましょう。
会社のホームページを見たらその会社の企業理念であったり、経営理念が書いてあるのでそれくらいは読んでおいて損はないです。面接のときに聞かれたら何も調べていないと思われます。
面接官だって人間です。面接相手が自社に興味を持ってないと思ったら雇いたいとは思いませんよね。面接相手が自分の会社に興味を持っているか、会社のホームページに書かれていることも見ていないと落胆されます。
ちなみに、会社のホームページを見たら分かる情報はこんな感じでいろいろあります。
- 会社概要
- 企業理念
- トップメッセージ
- プレスリリース
- 投資家情報
- 中長期計画
いろいろ上げましたが、会社によって様々です。
上場している会社の方が企業のホームページから得られる情報は多いですね。未上場企業はホームページが簡素であったり、あまり情報が得られないことがあるので、会社説明会などで情報を得たり、知り合いのつてなどから情報を得たりする必要があります。
ちなみに、経営理念とかそういったことは実際に働き始めると覚えていない人がほとんどなので、暗記だと思ってその場だけでも覚えてください。
僕はもう忘れました。
経営理念に沿った意思決定は会社の偉い人がするので、一般社員はそれに従うのみです。ピラミッド組織の悲しい現実ですね。理想はなかなか響かないです。
自分のことをよく知ること
自分のことをよく知ることも大切です。
自分のことなんて自分が一番よく知ってるよ!
なんて思いますよね。でも振り返ってみると意外と自分も自分のことをよくわかっていなかったりします。
例えば自分の長所と短所は何か聞かれて答えられますか?
その答えは自分以外の人に聞いても同じ答えが返ってきますか?
たぶん、自分で考える長所と他人から見た長所って違うと思います。そして、他人から見た長所が多くの人があなたを見たときに感じる長所です。自分より自分の近くの人のほうが自分のことをよく知っていてくれたります。
自分を知るには、まず周りから自分について聞くのが近道です。もちろん恥ずかしいですけどね。就活は自分の今後の人生が大きく変わる転換点です。恥じらいは捨てましょう。
他人に聞くだけでなく、自分についてもよく考えておく必要があります。人間、生きていればいろんなことをしますし、いろんな決断をします。
その時々に何かしらの思いがあったはずです。これがしたい、こっちのほうがいい。選んだ理由があるはずです。それは何が基準なのか、なぜ選んだのか。きっと深く掘り下げると何か軸があります。
自分の中にある軸を明確にすることが大切です。価値観のようなものですね。
自分の価値観が明確になっていると何を聞かれても一貫した答えが出せるはずです。
そんな客観性と価値観とかなかなかわからない、という人はこちらの本が参考になります。
メンタリストDaiGoの「ムダに悩まない理想の自分になれる 超客観力」。
客観的に自分を知るための方法が書かれた本です。自分の価値観を知るために使える本だと思います。
自分の価値観や意思決定の軸をしっかりと知りましょう。
具体的な言葉で話せるようになること
僕が苦手なことでもありますが、具体的な言葉で話さないと響きません。
要は5W1Hをしっかりさせることです。いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように。これを意識するだけで言葉が伝わりやすくなります。
「アルバイトをとても頑張りました。」とか「ボランティアの経験はとても私に影響を与えました。」のような表現を使うことがあると思います。
このような表現だと、ただ結果を伝えただけです。
面接官は結果だけではなく、そこまでに至るまでに何があって、どのようなことを得たのか、ということを知りたいのです。
アルバイトの例であれば、どのようにして頑張って何を得たのかを、ボランティアであればどのような経験がなぜ影響を与え、今にどのように影響しているのかを知りたいのです。
結果だけの薄い情報ではなく、もっと具体性をもたせて、相手に濃い情報を与える必要があります。
話を広げるのが上手な人はこういった話術が優れていますよね。会話をいろんな方向に広げられる人は自然と濃い情報を発信できています。身近な会話上手な人と話して、話術を学んでみるのもいいかもしれせん。
それが難しい場合は、バラエティ番組の司会でもいいですし、YouTubeで話し方が上手い人を探してみるのもいいです。とにかく、話が頭に入ってくる人の話し方を学ぶことが一番の近道です。
ちなみに、僕は学生時代に人と話すのが苦手で聞かれた質問に対して答えだけを返すつまらない返しをしていました。話が広がらなさすぎてただのコミュ障でしたね。
今は多少はマシになっていると思いたいです。
入社後なにをしたいか、何が出来るかを明確にすること
入社後何をしたいのか、どのように働きたいのかを明確にしておくことは大切です。
面接をする目的は一緒に働く人を探すことです。一緒に働くビジョンが見える人の方が採用したいですよね。
その会社でどのように働きたいのか考えてから面接には望む必要があります。
営業として働きたいなら、どのような営業として働きたいのか、自分はどのように働けると思っているのかを明確にしておきましょう。
「学生時代に他人に勉強を教えたとき、相手のわからない点を丁寧に拾い上げて勉強をサポートしたことが友人から評判が良く、その経験を活かし、お客様の課題を拾い上げて課題を解決できる商品を提供します。」とかでもいいと思います。
自分の人生経験と、入社してからの仕事のやり方を結びつけておくと話しやすいと思います。
僕は面接の時に入社後どのような仕事がしたいか聞かれて、何の脈絡もない適当なことを言ったので余裕で落ちました。
働いてからのビジョンっていうのは大事です。
就活の面接で失敗したこと
面接では準備が大事です。僕が就活生の頃、準備不足で失敗したことを思い返してみたので、みなさんは真似しないでくださいね。
ESで書いたことと違うことを答える
ES(エントリーシート)は志望動機とか自己PRとかを書いて企業に提出する、志望理由書みたいなものです。
大手企業のESは提出期間が早く、一次面接まで1~2ヶ月空くことも結構ありました。
そうなると、面接をする時には書いたことなんて覚えちゃいません。もちろん、自分が書いたESを見直すというのは大切なことです。なんせ、書いたことを中心に基本は聞かれますからね。
ただ、大手企業の面接が始まる頃には経団連非加盟の会社の内定が既にあったりと、内心余裕が生まれていたりする人もいます。
僕もその1人で、既に数社内定がある状態で経団連加盟企業の面接に挑みました。謎の余裕を持って挑んだ結果、志望動機はESに全く書いていないもので、自己PRや後悔したことも聞かれましたが、全くESに書いていないことを言ったのを覚えています。
面接が終わってからESに書いたことと全く違うことを言ったことに気付きました。
面接会場はパーティションで区切られており、複数人で入るのですが、僕が最速で戻っていました。書いてないことを話したので切り上げられるのも早かったですね。
ちゃんとESで書いたことを話していれば今頃違う結果だったかもしれませんね。
ちゃんと自分が何書いたか把握しておくことは前準備で大切ですね。
言ってることの整合性が取れてない
某IT企業を受けたときのことです。その会社は金融系に強い会社でした。面接のときに、「弊社のイメージを教えて下さい。」と聞かれたので、「とても大きな会社で金融系にとても強いイメージです。」のような回答をしました。もちろん、僕は金融系に興味などありませんでした。
でも、金融系のイメージと答えてしまったので、「金融系のシステム開発がしたいのですか?」と案の定聞かれ、「いや、ビックデータを扱うような仕事がしたいです。」なんていう最初のイメージと全く違う回答をしてしまいました。
面接官からしたら、なんでこいつ金融系のイメージって言ったんだ、と思うでしょう。僕も面接官ならそう思います。ビックデータのことに興味があったのですが、その受けた会社が金融系以外何をしているか調べられていなかったので、意味のわからない回答をしてしましました。
もっと会社を調べていれば、なんな意味不明な回答をしなかったんだろうなぁ。と今なら思います。
面接を受ける会社の情報をあまり調べずに行くと、僕みたいな意味不明な回答をしてしますこともあるので、下調べは入念に。
どこでも使える志望理由
複数の会社を受けるとなると、志望理由なんて1社ごとに考えてられないですよね。それでもある程度その会社向けのアレンジは必要なんですが、僕はまったくそんなことをせずに、どこでも同じ理由を言っていました。
「何か自分の仕事の成果が生活の中で見れるようなことをしたい。」と。
何がしたいかは全く考えていませんでした。どこでも言えそうな大口を叩いていましたが、具体的に何か聞かれると詰む理由です。
会社によって出来ることも違えば、世の中に与える影響も違います。面接を受けいる会社のことを知らないと余計にきついです。意味のわからない答えしか言えませんでしたもちろん落ちました。
どこでも言えるような志望理由はどこにも響きませんね。薄っぺらいものになるので、どこでも言えるようなことは深堀りされて答えられない会社の場合は言わないほうがいいです。
大変でも会社ごとに何がしたいのか考えた方がいいです。思いつかないような会社に関してはそもそも向いてない会社だと思います。潔く諦めましょう。
いざとなれば転職という手段もあります!
就活は事前準備が9割
就活は事前準備が9割です。面接で残りの1割が決まるくらいに事前の準備が大切です。今就活中の自分に言えることがあるとすれば、「もっとちゃんと準備しておけ。」ということの一言ですね。
準備をしっかりして、受け答えもしっかり考えていれば今頃は違う会社で働いていたかもしれません。
これを見た人は僕みたいにならないように準備をしっかりとしてください!