三菱UFJ銀行が2020年5月1日からコンビニATM利用手数料を最大2倍に変更するそうです。2倍とはなかなかインパクトのデカイ数字ですね。
みずほ銀行と三井住友銀行のコンビニATM手数料は条件付きではありますが、月数回は完全に無料で使えるので他の銀行へ変更される方も多いかと思います。
ただ、三菱UFJ銀行のコンビニATMも無料で使える日が月2回だけあるので、一応無料でATMを使える逃げ場はあるようです。
銀行も厳しい局面に立たされていますし、ATMの利用手数料もサービス維持の為には値上げも止む終えない状況になっているのでしょうか。
そんな銀行ATMですが、証券会社を経由すればいつでも無料で利用する事ができます。ちょっとした裏技をご紹介。
三菱UFJ銀行のATM手数料まとめ
、まず、三菱UFJ銀行のATM利用手数料をまとめました。
ここでのATM利用手数料はお金の引出と預入を表しています。表に一括でまとめてみました。
三菱UFJ銀行 ATM | ||
---|---|---|
8:45~21:00 | その他時間帯 | |
平日 | 無料 | 110円 |
土日祝 | 無料 | 110円 |
三菱UFJ信託銀行・JAバンク・ イオン銀行・徳島大正銀行ATM | ||
8:45~18:00 | その他時間帯 | |
平日 | 無料 | 110円 |
土日祝・12/31~1/3 | 110円 | 110円 |
十六銀行・愛知銀行・中京銀行・ 名古屋銀行・百五銀行ATM | ||
8:00~18:00 | その他時間帯 | |
平日 | 無料 | 110円 |
土日祝・12/31~1/3 | 110円 | 110円 |
セブン銀行 | ||
8:45~18:00 | その他時間帯 | |
平日 | 220円 | 330円 |
土日祝・12/31~1/3 | 330円 | 330円 |
毎月25日・月末日 | 無料 | 110円 |
ローソン銀行・VIEW ALTTE・ゆうちょ・ その他提携銀行(BANCS/MICS等) | ||
8:45~18:00 | その他時間帯 | |
平日 | 110円 | 220円 |
土日祝・12/31~1/3 | 220円 | 220円 |
イーネットATM(ファミマなど)・ ファミマ設置のゆうちょ銀行ATM | ||
8:45~18:00 | その他時間帯 | |
平日 | 198円 | 308円 |
土日祝・12/31~1/3 | 308円 | 308円 |
毎月25日・月末日 | 無料 | 110円 |
PatsatATM(引出のみ) | ||
8:45~18:00 | その他時間帯 | |
平日 | 無料 | 110円 |
土日祝 | 110円 | 110円 |
赤字で書いてあるところが大きな変更箇所です。お金を引き出すと最大330円の手数料がかかります。
330円となると気になる人は多いのではないでしょうか。
特に会社指定で三菱UFJ銀行しか使えない人となるとかなりキツイですね。
三菱UFJ銀行のようなメガバンクは都市部にはATMが多いですが、地方になると全然ATMがありません。
県内に支店が1店舗しかない、なんてこともよくあります。
そうなると頼りになるのがコンビニのATMですが、それも無料になるのが毎月25日と月末だけです。
飲み会とかに行ってお金が足りないことに気づこうものなら地味な痛手です。お金は常に多めに引き下ろしておかないといけなくなります。
ちなみに、25日や月末が銀行休業日の場合は前営業日が対象日になるようです。
対象日が土日とかの場合に間違ってコンビニのATMに向かうと300円程の手数料がかかるので引っ掛からないように注意が必要です。
それにしても、ややこしいなぁ。というのが僕の感想です。
ATMごとに料金が違いますし、コンビニによってもATMの料金が異なります。さらに日付で無料の日とそうでない日があります。
慣れれば気にならないかもしれませんが、もう少しシンプルにしてほしいものですね。
三菱UFJ銀行から無料でお金を引き出す方法
これは三菱UFJ銀行以外でも使える裏技ですが、コンビニATMから無料で現金を引き出す方法があります。
それは証券口座を経由して引出手数料無料の口座にお金を移す方法です。
証券口座は株式を売買するためには必須の口座ですが、株式取引をしない人は口座を持っていないと思います。
実は証券口座にお金を振り込むときの手数料がネット証券だと無料となっているところがあります。
そして、ネット証券の場合はネット銀行の口座も作れる会社がいくつか存在します。
ネット銀行は振込手数料が月数回無料などのメガバンクや地銀と違ってサービスが充実しているところが多く、証券口座のとの連携も簡単にできます。
そんな証券会社とネット銀行でおすすめなのがSBI証券と住信SBIネット銀行です。
両社ともにSBIグループ傘下のネット証券とネット銀行です。
SBI証券はネット証券口座シェアNo1で、住信SBIネット銀行は24時間365日利用可能かつ、コンビニATM手数料も月2~15回までいつでも無料です。
もちろん、口座開設費や維持費は両社ともかかりません。放置しても無料です。
SBI証券は証券口座としてもサービスが充実しているので、資産運用を始める時にすぐ開始できるようにとりあえず口座だけ作っておくのもありかもしれませんね。
この2つを組み合わせてATM手数料を無料にする方法を説明します。
証券口座とネット銀行を使ってATM手数料を無料にする方法
証券口座とネット銀行を使ってATMから無料でお金を引き出す方法を説明します。
ここでは三菱UFJ銀行とSBI証券、住信SBIネット銀行を使った方法について説明します。
まず、図にするとこんな感じです。

給料などが三菱UFJ銀行に振込まれてから出金するまでの流れです。
事前にSBI証券と住信SBIネット銀行を「SBIハイブリッド預金」で連携する必要があります。
SBIハイブリッド預金は証券口座とネット銀行を連携していつでも振替、残高照会が住信SBIネット銀行で出来る仕組みです。
住信SBIネット銀行銀行の「口座情報・入手金」>「SBIハイブリッド預金」から申し込みが出来ます。

画面はシンプルなので、流れに沿って設定してください。これさえしとけばいつでも証券口座からお金を自在に移すことが出来ます。
SBIハイブリッド預金の設定ができれば事前準備は完了です。
まず、SBI証券にログインして入金指示を行います。
入金は「三菱UFJダイレクトネット振込」で行います。
三菱UFJダイレクトネット振込は三菱UFJ銀行のインターネットバンキング機能で、申込みをすれば無料で利用する事ができます。
申し込みしていない人はこちらから確認できます。
>>三菱UFJダイレクト公式ページへ
入金が出来たらSBIハイブリッド預金に金額が反映されるので、住信SBIネット銀行の代表口座にお金を振替します。
SBIハイブリッド預金と住信SBIネット銀行の円普通代表口座は異なる口座なので、この振替をしないとお金を引出すことが出来ません。忘れずにしましょう。
ちなみに、住信SBIネット銀行はスマホ版のアプリもあります。
スマホからも振替が出来るのでかなり便利ですよ。

振替ボタンを押して振替先を選ぶだけなので簡単に振替できます。
住信SBIネット銀行の円普通代表口座にお金を振替えたらいつでもコンビニATMからお金を引出すことが出来ます。
手数料を気にする必要もありません。
住信SBIネット銀行のスマプロランクについて
住信SBIネット銀行にはスマートプログラムというものがあって、預けている金額や条件に応じてランクが上昇します。
ランクごとにATM手数料無料回数や他行振込手数料無料回数が変わります。2020年5月時点ではこのようになっています。

最低ランクのランク1でも月2回までは無料かつ、他行振込手数料が月1回まで無料です。
ちなみに、SBIハイブリッド預金に残高があるだけでランク2になります。
つまり、1円でもお金を預けていれば月5回までATM手数料が無料かつ他行振込手数料が月3回まで無料です。
メガバンクより明らかに便利ですよね。SBIグループはネットに特化しているので、メガバンクよりも圧倒的に利便性は高いと僕は思ってます。
まだ口座を持っていない人は作って損はないですね。
キャッシュレス決済をメインの決済方法に変える機会に
ATM手数料を無料にしてお金を引出す方法を紹介してきましたが、キャッシュレスを始めて現金を使わない生活にするのもありだと思います。
キャッシュレスにすれば現金も引き出さなくていいですし、ポイント還元もあります。そもそもクレジットカードのポイントも期待できたりします。
1%のポイント還元の場合だと、100万円使えば1万円分のポイントが貯まります。
100万円なんて、そんなに使わないよ。
と思う人がいると思いますが、年間を通して使っている費用ってトータルすると100万円なんて簡単に超えてしまいます。
カードで払えるものは全部カードで払うだけで100万円以上年間を通して使えると思います。
支払をカードやスマホのキャッシュレス決済を使うだけで年間1万円貰えると思ったらお得ですよね。
ATMの手数料が気になる人は、いっそのこと現金を使わないというのも1つの手段ですね。
証券口座を経由してATM手数料を無料に
三菱UFJ銀行のATM手数料が2020年5月1日から改悪されました。銀行全体が儲かっていないので、今後もATM手数料が高くなることが考えられます。
そんなATM手数料が気になる人はSBI証券を経由して住信SBIネット銀行にお金を移すことで365日24時間無料でATMからお金を引出すことが出来ます。
SBI証券や住信SBIネット銀行は単体でもサービスが充実しているので、これを期に資産運用を始めてみるといいかもしれません。
口座開設は無料なので、興味のある方やネット銀行を使ってみたい方は口座を作ってみてください。