下落相場で儲ける空売りとは?信用取引を駆使して上昇下落で儲ける方法

空売り資産運用

株式投資は一般的に株を買うことで儲けるものと思われていますが、株価が下がることで儲かる投資方法があります。株価が下がって儲かる、それが空売りです。

空売りは信用取引の一種で、下落相場で役立つ方法です。単純に儲けることも出来ますし、買っている株の含み益を守ることも出来ます。

そんな空売りとは一体どんな取引なのか、空売りの注意点なども踏まえて解説してきます。

下落相場で儲ける空売りとは

空売りとは株を借りてきて最初に株を売り、買い戻すことでその差額を利益にする方法です。株価1000円の株を借りてまず売ります。そして株価が900円になったところで買い戻して株を返します。

そうすると、1000円-900円=100円の利益が手元に残り、儲けることができます。

空売り説明

図では10/1に1000円で信用売、11/15に900円で買い戻しをし、100円の利益を得た例を示しています。

もし、10/1に下がることが予想できた場合は空売りをすることで図のように利益を出すことが出来ます。ただ、反対に予想が外れて株価が上昇した場合は損をすることになるので注意が必要です。

買いでは株価が上がると利益を得られましたが、空売りでは株価が上がることで損をすることになります。買いとは全く逆の取引と考えてもらえれば大丈夫です。

空売りが出来る銘柄

空売りが下落局面で儲けることが出来る投資方法ですが、すべての銘柄が出来るわけではありません。証券取引所や証券金融機関が定めた選定基準に合格した銘柄だけが空売りをすることが可能です。

なので、空売り可能な貸借銘柄に指定されない場合は空売りをすることが出来ません。時価総額が低い銘柄やマザーズやJASDAQといった新興市場では空売りできないことが多いです。

時価総額が小さいと、個人投資家の空売りだけで株価が大幅に上下してしまうのが理由の1つです。投資家保護の観点からも時価総額が小さい銘柄は貸借銘柄に指定されません。

空売りの制度信用売は6ヶ月が最大保持期間

空売りは信用取引なので、保有していられる期間が決まっています。制度信用売の場合は6ヶ月が最大の保持期間となり、それ以上は証券会社に強制的に決済されてしまいます。

借りたものは返しましょう。ということですね。長期間の空売りは一部証券会社では可能ですが、基本的に出来ません。空売りは6ヶ月以内の短期勝負となります。

空売りの活用方法

株価の下落で儲けることが出来る空売りですが、上手く使えば効率的に稼ぐことが出来ます。空売りで効率的に稼ぐことが出来る場面はいくつかあり、

  • 相場全体が下落しているとき
  • 買いのヘッジとして使う
  • 株主優待のクロス取引

のようなときがあります。順番に解説していきます。

相場全体が下落しているとき

空売りで一番儲けやすいのが、相場全体が下落しているときです。株価というのは常に波を打っています。相場全体の流れを表す日経平均やTOPIXがしばらく上がり続けることがあれば、反対に下がり続けることもあります。

そういった下落相場になると多くの銘柄も一緒に大きな理由もなく下がっていきます。多くの投資家が株を売るので売りの循環が出来ます。

下落相場になるときは景気の先行きが悪くなったり、外部環境的要因で下がることがほとんどで、そいうった下落相場の場合、好業績だろうがなんだろうが何でも売られます。

そういった売られている時期に空売りをすると大きく儲けることが出来ます。

空売りのタイミング

日経平均の2年チャートです。緑で囲っているようなところが全体相場が下げているので空売りしやすいところになります。相場全体が下げているのでどんな銘柄も下がりやすくなっています。

反対に上昇トレンドの時に空売りをするとどんどん損が大きくなっていくので注意が必要ですね。

買いのヘッジとして使う

買いのヘッジとは、例えば現物株を持っているとして、その株が急騰するなどして明らかに下がりそうだけど売りたくない時に使います。現物100株に対して空売り100株をすると株価が上昇しても下落してもトータルの利益は変わらなくなります。

現物株のヘッジを入れてある程度下がったところで買い戻すと、ヘッジの分だけ利益が得られます。再度その下部が上昇すれば下落下分も完全に儲けたことになるので一石二鳥ですね。

長期投資で持っている銘柄が明らかに下がりそうな時、含み益を守るために空売りをします。

空売りをすることで含み益の現象を見るだけの悲しい時間を過ごさなくて済むようになります。

株主優待のクロス取引

最後は株主優待のクロス取引として使います。株主優待とは企業が年に数回、株主に対して企業に関係する品をくれる制度です。権利確定日にその企業の株を持っていれば保有期間に関係なく株主優待を貰えることがほとんどです。ただ、権利確定日の次の日は多くの株主がその企業の株を売ったり、配当分株価が下がるので株主優待以上に損をする可能性があります。

1000円くらいの優待券を貰うために株を買ったに、株価の下落のほうが大きく優待以上の金額を損したらなんのための株主優待かわかりません。

そんな現象を防ぐために空売りをします。

権利確定日の寄り付き前、9:00までに現物買いと信用売を成行で行います。そして、権利が確定するまで持ち続け、次の日以降に現渡しすることで株主優待が手数料だけで貰うことが出来ます。

現渡しとは空売りで借りている株を現物株をあてがうことで返す方法で、空売りの建玉と現物株がなくなります。

逆日歩など注意が必要ですが、タダで優待を手に入れられるのでお得な手法です。

空売りの注意点

下落相場で儲けられる空売りですが、注意点があります。

それは損失が無限大に広がる可能性があることです。

株価1000円の銘柄はどれだけ損をしても0円以下にはならないので底が見えています。しかし、空売りに関しては天井が見えません。株価2000円になることもあれば10000円になる可能性もあります。

そんな中含み損に耐えていると最悪破産する可能性もあるので損は早く切ることをおすすめします。
相場の格言で「買いは家まで、売りは命まで」という言葉があります。借金をして買いで損しても家までで済みますが、売りは命まで失う危険性があるという意味です。

空売りで含み損に耐えるのはやめましょう。

また、ストップ高を連続でされたときも買い戻せず損失が毎日大幅に増える可能性もあるので決算などのイベントは注意したいです。

空売りを駆使して下落相場を乗り切る

空売りは下落相場で儲けるための手段ですが、リスクも大きいということを忘れずにしましょう。下落相場は株価が全体的に下がるので気が滅入りやすいですが、空売りをすることで下落相場も見方になります。

どのような戦略でいくのか考えながら上昇相場も下落相場も乗り切っていきましょう!

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